スモールベースボール(スモールボール)とビッグベースボール(ビッグボール)は、野球の戦略の対照的な二つの形態です。
スモールボールビッグボールの特徴と歴史を解説します。
スモールベースボール(スモールボール)とは?
野球における「スモールベースボール」は、長打力に頼らず、機動力や小技(例えば犠打や盗塁)を駆使して得点を積み重ねる戦略です。投手力や守備力が高いチームが採用しやすいとされ、本塁打が出にくい球場や強打者が少ないチームに適しています。
この戦術は、少ない安打で得点機会を作り出し、相手を揺さぶることで小差の勝利を目指します。メジャーリーグでの代表的な例としては、2005年のシカゴ・ホワイトソックスや、伝統的にロサンゼルス・ドジャースが挙げられます。
日本では、読売ジャイアンツの川上哲治監督が1961年から1974年にかけてアメリカ式の野球を取り入れ、スモールボールの戦略を導入しようとしたことで知られています。
1980年代後半から1990年代前半の西武ライオンズの黄金時代を迎えると、スモールボール戦略は日本の野球観に大きな影響を与えました。
ビッグベースボール(ビッグボール)とは?
野球における「ビッグベースボール(ビッグボール)」は、盗塁や犠打でアウトカウントを増やすリスクを避け、ランナーを塁上に溜めて強打者で一気に点を取る戦略です。
この戦略は、高年俸の強打者を確保できるチームに向いています。ビッグボール派の特徴は、長打率や出塁率などのデータを重視し、チームの得点力を最大化することにあります。
しかし、主軸打者への依存度が高く、投手力の高い相手やスランプに弱いというデメリットもあります 。
まとめ
スモールベースボールとビッグベースボールは、野球の戦略の対照的な二つの形態です。
「スモールベースボール」は、長打力に頼らず、機動力や小技を駆使して得点を積み重ねる戦略です。
対照的に「ビッグベースボール」は、盗塁や犠打でアウトカウントを増やすリスクを避け、ランナーを塁上に溜めて長打で一気に点を取る戦略です。