「ピンポン」と「卓球」は、同じスポーツを指すことが多いですが、言葉の使われ方によって微妙なニュアンスの違いがあります。
「ピンポン」と「卓球」の言葉の違いを解説します。
「ピンポン(Ping‐Pong)」とは?
「ピンポン(Ping‐Pong)」という言葉は現在、「卓球」の非公式な、または親しみを込めた呼び名として使われることが多いです。
もともと「卓球」が英国で19世紀末に発明された当初から「ピンポン」という名前が使われていました。(※「ピンポン」の名前の由来と起源は後述します)
今では「ピンポン」という言葉は、家庭や公共のレクリエーション施設などで気軽に楽しむイメージを持っている人も多いでしょう。競技性よりも楽しみや余暇の活動としての側面が強調される傾向にあります。
「卓球」とは?
「卓球」は、このスポーツの公式な名称です。競技としての「卓球」は、国際卓球連盟(ITTF)によってルールが統制され、オリンピックを含む国際大会や国内大会で行われます。
「ピンポン」から「卓球」に名前が変わった理由
「ピンポン」という名前は、「卓球」が英国で19世紀末に発明された当初から使用されていました。(※卓球の起源は諸説あり)
「ピンポン」の語源は、卓球がプレイされる際の音から来ています。卓球のボールがラケットやテーブルに当たるときの軽快な「ピン」「ポン」という音を模倣したものです。
第一次世界大戦後に、アメリカの運動用具業者が「ピンポン」を商標登録したために、「ピンポン」という名前が使えなくなります。
その後、国際卓球連盟(ITTF)により、英語で「テーブルテニス(table tennis)」、日本では「卓球」が正式な競技名となりました。
まとめ
基本的に「ピンポン」と「卓球」は同じスポーツを指します。
現在の「ピンポン」という名前は、よりカジュアルまたはレクリエーション的なシーンで使われます。一方、「卓球」は公式の競技としての側面を指す場合に使用されます。